Objective-C

歴史

Objective-Cは、1983年にBrad Coxによって開発され、そのコンパイラやライブラリを支援するためにStepstone社を創立した。Stepstone社は、Objective-Cに力を注いだが、それはマイナーな存在であった。Objective-Cが認知され始めるきっかけは、1985年アップルコンピュータを去ったスティーブ・ジョブズが、m68k機であるNeXTコンピュータとNeXTSTEPオペレーティングシステムの開発を行うNeXT Computer社を創立したことに始まる。そのマシンのユーザインタフェースは、Display PostScriptと Objective-Cで書かれたApplication Kitにより提供され、Objective-CはNeXTコンピュータの主力言語となった。その後の歴史は、主にNeXT社とともにあり、GCCをベースにしたObjective-Cサポートが行われ、プロトコルの導入など文法の拡張なども行われている。NeXT社による多くの成果は、GCCに還元されている。1995年には、NeXT社がStepstone社からObjective-C言語と、その商標に関する全ての権利を買い取っている。1997年初頭、Apple社がNeXT社を買収し、NeXT社CEOのジョブズがApple社のCEOに復帰したのに伴い、その技術をベースにしたオペレーティングシステムMac OS X上における、主力開発言語の一つとなり、Cocoaフレームワークのコア言語として採用されている。Mac OS X v10.5からは一部言語仕様の変更が行われObjective-C 2.0と呼ばれる(詳細は#Objective-C 2.0を参照)。長らくNeXT及び、その後継であるMac OS Xの専用言語に近い状態だったが、2007年に入り、アップル社の携帯電話iPhoneにおいてCocoa Touchフレームワークの記述言語として採用。iOSの普及にともない、習得者の人口が増える傾向にある。GCCのGPL制限を嫌ってか、アップル社の開発環境は、徐々に、LLVMベースへシフトしつつあり、一方、Linuxの多くが採用しつづける本家GCCの方では、Objective-Cの開発は衰退傾向(同じく衰退傾向にあるGNUStep以外に大きな利用プロジェクトが無い)にあり、ますます、アップル社専用言語の傾向が強くなる方向にある。

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