POSIX
POSIXポジックス パーズィックスPortable Operating System Interface)とは、異なる実装のUNIX OSを始めとする各種OSに共通のAPIを定め、移植性の高いアプリケーションソフトウェアの開発を容易にすることを目的としてIEEEが策定したアプリケーションインタフェイス規格である。POSIXという名前はリチャード・ストールマンによりIEEEに提案された(※ 2006-02-02 POSIX 1003.1 FAQ Version 1.12 http://www.opengroup.org/austin/papers/posix_faq.html 2010-12-29 )。POSIXの「X」はUNIX互換OSにXがつく名前が多いことからつけられた。ISO/IEC JTC 1/SC 22で国際規格として承認している。規格の内容はカーネルへのC言語インタフェースであるシステムコールに留まらず、プロセス環境、ファイルディレクトリ、システムデータベース(パスワードファイルなど)、tarのアーカイブフォーマットなど多岐にわたる。ただし、単にPOSIXといった場合は、システムコールとライブラリ関数を規定したPOSIX.1 (IEEE Std 1003.1) を指す。C言語のシステムコールとライブラリ関数を規定した有力な規格としては、他にANSI/ISO CとSUS(Single UNIX Specification、XPG4の後継)があるが、各規格の立場の違いにより、これらが含む関数の種類には差がある。集合の記号で表すと、ANSI/ISO C ⊂ POSIX.1 ⊂ SUS となる。UNIX系OS以外でも、Microsoft Windows NT系はPOSIX 1.0に準拠しているPOSIXサブシステムを搭載しており、POSIXアプリケーションをそのサブシステム上で実行できる。WTO/TBT協定では、非関税障壁として工業製品は国際規格を尊重して仕様を規定することを提唱しているため、米国政府機関のコンピュータシステム導入要件(FIPS)でPOSIX準拠であること規定したためである。Windows 2000までPOSIXサブシステムを搭載していたが、Windows XPからはServices for UNIXに同梱のInterixサブシステムに役割を譲り、Windows Server 2003 R2やWindows VistaからはSubsystem for UNIX-based Applications(SUA)となった。Linuxの国際標準を制定するにあたり、LinuxとPOSIXの差に関するTRを作成している。最初の規格のTestSuiteはNIST (アメリカ国立標準技術研究所) POSIX Test Suite(POSIX 1990 version) がオープンソースで提供している。

1 注釈
2 関連項目
3 外部リンク